SGT Round3 SUZUKA 450km / Syntium LMcorsa GR Supra GT #60号車|株式会社ペトロプランからのお知らせ

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レース結果

SGT Round3 SUZUKA 450km / Syntium LMcorsa GR Supra GT #60号車

SGT Round3 SUZUKA 450km / Syntium LMcorsa GR Supra GT #60号車

ドライバー

吉本 大樹 選手
河野 駿佑 選手

 今回のレースについて

「AUTOBACS SUPER GT 2023 SERIES」の第3戦となる鈴鹿サーキットラウンドが、6月3日(土)~4日(日)の2日に掛けて開催された。

  鈴鹿サーキットのある近畿・東海地方はレースウィークに入った5月29日(月)に梅雨入りし、併催レースの練習走行やSUPER GTの設営などが予定されていた6月2日(金)は、太平洋側が雨雲につつまれ影響で大雨に見舞われた。しかし、公式練習と予選日となった3日は、前日の荒天とは打って変わり晴れ間も見えるほどの天気となる。風は強いものの路面コンディションはドライとなり、晴天のもとで予選日は進んでいった。

 ゴールデンウォークに開催された第2戦の富士スピードウェイ大会では、ウォームアップ走行時に車両トラブルが発生し、直後の決勝レースでも同じ症状により完走は果たしたもののノーポイントに終わった。マシンとの相性が良いとされていた富士スピードウェイでポイントを獲得できなかったことはシリーズを考えると痛手だが、第3戦もGR Supra GTが得意とする鈴鹿サーキットが舞台となる。

 また、鈴鹿サーキットはLMcorsaの母体となる大阪トヨペットグループの本拠地からもっとも近いコースで、社内イベントを開催するなどの馴染みもあり毎回多くの応援団が駆け付ける。そのため、是が非でも前戦の雪辱を果たしたいところだ。

 

 公式練習

 第3戦の走り始めとなった公式練習は、予定より5分遅れの9時15分から11時まで実施された。Syntium LMcorsa GR Supra GTには吉本大樹選手が乗り込み、持ち込んだマシンの状況が良いことを確認するとタイヤのチェックに移行する。

 3回のピットインを挟み14周を走行すると、河野駿佑選手にドライバーチェンジ。持ち込みのタイヤに合せたセットアップを試すと、その後は決勝レースを想定したロングランのテストを実施。ライバル勢に対して多少の遅れはあるというがロングランもしっかりと行え、想定していたメニューは順調に消化した。公式練習の結果は、吉本選手がマークした1分58秒151がベストタタイムでGT300クラスの27台中9番手となった。

 予選:3位

 公式練習のあとには20分間のFCY(フルコースイエロー)訓練とサーキットサファリが実施され、両プログラムの間もセットアップを煮詰めていき、予選を迎えた。午後になると風が強く吹き付け、ホームストレートが追い風となる反面、S字はかなりの逆風となった。

 GT300クラスの予選Q1は参戦する27台を2組にわかれ、上位8台ずつが予選Q2へ進出しポールポジションを争う。予選Q1を担当したのは吉本選手で、コースオープンとともに走行を開始。アウトラップから3周にわたってウォームアップを行うと4周目にアタックを行う。
 S字からデグナーコーナー先までのセクター2で全体ベストタイムを記録すると、公式練習のベストタイムを約1秒上回る1分57秒247をマーク。ライバル勢もタイムを伸ばしたが、トップから0.163秒差の3番手で予選Q1を突破した。

 GT500クラスの予選Q1を挟んで実施された予選Q2は河野選手がSyntium LMcorsa GR Supra GTに乗り込んだ。河野選手も吉本選手と同じく3周にわたってタイヤやブレーキに熱を入れると4周目にアタックを開始。鈴鹿サーキットは約5.8kmの長いコースだが、ミスなくまとめて1分56秒454のタイムを記録し、タイム掲示モニターの3番目にSyntium LMcorsa GR Supra GTが表示された。
 河野選手は翌周もアタックを続けたが、前周のベストタイムを更新するのが難しいと判断し、最終的にはピットへ戻った。結果として1分56秒454のタイムは3位のままで、明日の決勝レースはセカンドローの3番手からスタートとなる。 

 第3戦の決勝レースも通常の1.5倍となる450kmで、チームによって戦略がわかれてくる。チームワークが強みのLMcorsaは、ミスなく走り切りホームコースに駆け付けた多くの応援団を歓喜に包むことが期待される。

決勝:7位

 前日の予選日と同じく晴天に恵まれて、AUTOBACS SUPER GTの第3戦「SUZUKA GT 450km RACE」の決勝レースが6月4日(日)に鈴鹿サーキットで実施された。

 LMcorsaが使用しているGR Supra GTは空力特性に優れるマシンで、ライバル勢に対して中高速コーナーでアドバンテージを持つといわれている。鈴鹿サーキットは中高速コーナーが多いレイアウトで、得意な部類に入る。
 これまではコースコンディションなどの影響で好成績を収められていないものの、昨日の予選では吉本大樹選手がトップからコンマ1秒差の3番手で予選Q1を突破すると、予選Q2を担当した河野駿佑選手はさらにタイムを縮めて3グリッドを獲得した。

 鈴鹿サーキットはLMcorsaの母体となる大阪トヨペットグループの本拠地から近く、チームもホームコースとしている。優勝が狙えるスターティンググリッドということもあり、サーキットに駆け付けた多くの関係者から熱い視線が注がれた。

 今回の決勝レースは第2戦と同じく450kmというフォーマットで競われていて、通常の1.5倍の距離となる。レース中に2回の給油が義務づけられているので、最低でも2回のピットストップを要することになる。決勝レース前のウォームアップ走行は12時から20分間で行われ、スタートドライバ-を務めた吉本選手がまずはSyntium LMcorsa GR Supra GTに乗り込んだ。5周を走行すると河野選手にドライバーチェンジし、両ドライバーが最終的なチェック走行を終えた。

 ウォームアップ走行後にはGT500クラスの15台とGT300クラスの27台がスターティンググリッドに整列し、スタート進行が始まる。3番グリッドに並んだSyntium LMcorsa GRSupra GTには吉本選手が乗り込み、450kmのレースは13時30分にフォーメーションラップで幕を切った。

 オープニングラップをポジションキープで終えた吉本選手は、序盤から2番手のGT-Rをテールトゥノーズで追い掛けチャンスを伺った。しかし、7周目にGT300クラスのマシンにトラブルが起きてFCY(フルコースイエロー)となる。全車が指定された80km/hで走行するがマシンの回収のためにセーフティカーが導入され、レースはリセットされる。この時点でGT300クラスの4台のマシンがすでに1回目のピットストップを終えていて、結果的には表彰台を締めることとなった。

 レースは12周目にリスタートすると、チームは吉本選手にピットインの指示を出す。ピットに戻ったSyntium LMcorsa GR Supra GTは、4本のタイヤ交換と給油を行ない、ドライバーは吉本選手のまま第2スティントに突入。20番手でコースに復帰すると、14周目にはベストタイムとなる2分0秒353をマークしポジションを上げていく。
 20周目には13番手、25周目には9番手、30周目には7番手まで順位を上げていくと、全車が1回目のピットストップを終えた31周目には6番手までポジションを回復させていた。第2スティントは20周を超えてもペースが落ちず、上位陣は2回目のピット作業が始まる。暫定の順位だがSyntium LMcorsa GR Supra GTは徐々にポジションを上げていき、35周目には5番手、40周目にはトップに立って2回目のピットインに向かう。

 2回目のピット作業は給油と4本のタイヤ交換、そしてドライバーチェンジで、チームはミスなく河野選手をコースに送り出した。14番手でコースに戻ると先行しているマシンが2回目の給油のためにピットインを行う。45周目には9番手までポジションを回復させ、全車が規定されている2回目のピット作業を終えた47周目の時点で7番手となった。

 序盤にピットインした3台とは30秒ほどのギャップがあったが、4番手とは10秒差以内でレース終盤の追い上げが期待された。しかし、54周目にGT500とGT300のマシンが絡む重大なクラッシュが発生したため赤旗が提示されてレースは中断する。コースの安全設備の修復などに時間を要するため、この赤旗を持ってレースは終了した。

 展開が味方せずスタートからポジションを落としてしまったSyntium LMcorsa GR Supra GT は、結果として7位で4ポイントを獲得した。次戦は8月5日-6日に富士スピードウェイで開催される第4戦となる。2カ月のインターバルがあるため、チームは開幕からの3戦を振り返るとともに引き続きマシンのポテンシャルを引き上げていく。

 

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