SGT Round5 SUZUKA GT 450km / Syntium LMcorsa GR Supra GT #60号車|株式会社ペトロプランからのお知らせ

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レース結果

SGT Round5 SUZUKA GT 450km / Syntium LMcorsa GR Supra GT #60号車

SGT Round5 SUZUKA GT 450km / Syntium LMcorsa GR Supra GT #60号車

 ドライバー

吉本 大樹 選手
河野 駿佑 選手

 今回のレースについて

今シーズンも年間8戦のシリーズで競われているAUTOBACS SUPER GT 2022 SERIES。8月6日-7日には富士スピードウェイで第4戦が開催され、シーズン前半のラウンドが終了した。

 シーズン後半のスタートとなるのは、LMcorsaの母体となる大阪トヨペットグループが自社イベントを開催していることや本拠地からもっとも近いサーキットということで、ホームコースとしている鈴鹿サーキットが舞台。8月27日(土)に公式練習と予選、28日(日)には450kmの決勝レースが実施される。今戦も第4戦の富士スピードウェイと同様で、決勝レースの走行距離が通常の300kmの1.5倍となる450kmに設定されている。

 昨シーズンからGR Supra GTを投入したLMcorsaは、ニューマシンにも関わらず年間2勝を挙げてシリーズランキング3位を獲得した。GR Supra GTを含めたGT300規定で製作されたマシンが活躍したことによって、今季はマシンの性能調整となるBoP(バランス・オブ・パフォーマンス)の規定が厳しくなり、エンジン出力が抑えられた。苦戦をしているものの、第3戦の鈴鹿サーキット、第4戦の富士スピードウェイでは連続で入賞し、徐々にGR Supra GTのパフォーマンスを引き出している。

 公式練習

3戦連続の入賞が期待される第5戦は、27日の9時25分から11時10分までの1時間45分の間で実施された公式練習で走行がスタートした。

 まずSyntium LMcorsa GR Supra GTには吉本大樹選手が乗り込み、持ち込みのセットアップを確認する。すぐにピットに戻ると続けて持ち込まれたタイヤのチェックなど想定していたメニューをこなしていく。走行6周目と10周目にも吉本選手はピットに戻り再びセットアップの調整を施しコースコンディションに合わせた最適な状態を探っていく。

 公式練習のスタートから1時間ほど経過すると吉本選手から河野駿佑選手にドライバー交替し、決勝レースを想定したロングランテストを重ねた。最終的に公式練習の結果は、吉本選手が記録した1分59秒997がベストタイムで、GT300クラスの27台中18番手となった。

 予選:13位

 公式練習後にはFCY(フルコースイエロー)のテストが20分間にわたって行なわれた。公式練習の感触は決して良いものではなく、このままの状況だと予選Q2への進出は難しいことが想定された。FCYテストはわずかな走行機会だが、その間にも予選に向けた最適なセットアップを探った。

 今回の予選Q1もGT300クラスは2組にわけられていて、各組の上位8台が予選Q2に進出することになる。LMcorsaは予選Q1のAグループに振り分けられると、吉本選手がSyntium LMcorsa GR Supra GTのステアリングを握った。アウトラップと翌周をウォームアップに充てると計測2周目からアタックに入り、高速コーナーが続くセクター2ではこの走行時点での全体ベストタイムをマークし、結果的に1分58秒768を記録。掲示モニターの3番目にSyntium LMcorsa GR Supra GTが表示された。吉
本選手は予選Q2への進出を確信すると、ここでアタックを終えた。予選終盤にはライバル勢もタイムを伸ばしたが、予選Q1のA組の中で7番手のタイムとなり予選Q1を突破した。

 GT500クラスの予選Q1を挟んで実施された、GT300クラスの予選Q2は16台によってポールポジションが競われた。予選Q2を託された河野選手も予選Q1と同じくアウトラップと翌周でタイヤやブレーキなどに熱を入れると、計測2周目にアタックを行なう。予選Q1のときよりも攻めたセットアップとしたことで、セクター1でややミスがあったもののタイムは吉本選手とまったく同じ1分58秒768をマーク。最終的に13位となり、決勝レースは13番手から上位入賞を目指すことになる。

決勝:10位

決勝日も前日と同じく時間によって日が差し込む天気となり、猛暑日が続いた真夏の気候よりはやや穏やかに感じられた。午前中にはサポートレースやピットウォークが行なわれ、予定通りの13時10分から20分間にわたって決勝レース前のウォームアップ走行がスタート。吉本選手と河野選手の2人のドライバーは、Syntium LMcorsa GR Supra GTの最終確認を行なった。 

 今戦の決勝レースも第2戦や第4戦と同様で450kmの長距離レース。レース中に2回の給油作業が義務付けられていて、1人のドライバーの走行距離は2/3までとなっている。スタートドライバーを務めたのは吉本選手で、13番手から上位入賞を目指した。決勝レースは予定通りの14時30分にフォーメーションラップがスタート。2周のウォームアップを経て長丁場のレースが始まった。

 吉本選手はオープニングラップに1台をパスして12番手に浮上すると、4周目には自己ベストタイムの2分1秒940をマーク。すると、翌周にピットレーンに進み、義務化されている1回目の給油作業とタイヤ交換を行なった。決勝レースの序盤はライバル勢との競り合いが激しく自分のペースで走れないことや、途中でセーフティカーが入った場合には有利に働くことなどの理由から、わずか5周目にピットイン。

 残りの約70周を二つのスティントに分割する作戦を獲った。24番手でコースに復帰した吉本選手は、前方がクリアな状況で周回を重ねる。10周目には23番手、15周目には20番手までポジションを挽回する。この周回あたりからルーティンのピット作業が始まり、上位を走るマシンもピットレーンに進んでいく。20周目には1回もピット作業を行なっていないマシンも混在する中で15番手となる。25周目にはスタートポジションを上回る11番手となるが、このあたりからラップタイムが落ち始める。

 最初のピット作業が5周目だったため最低でも30周以上を走行しなければ、ライバル勢よりもピット回数が多くなってしまう。そのためペースが落ち始めたが、チームは吉本選手をピットに呼び戻すことができない。結局35周目に2回目のピット作業を行なったが、ラップタイムが落ち始めた25周目から10周の間に5台にパスされてしまった。

 後半のスティントは河野選手が担当し、残り35周以上を走行することとなる。36周目に21番手でコースに復帰すると、タイヤの消耗を気にしながら周回を重ねた。40周を超えると徐々に2回目の給油作業を行なうチームが出始め、41周目には20番手、翌周には19番手、44周目には17番手までポジションを戻す。45周目にはクラッシュした車両を撤去するためにセーフティカーが導入される。セーフティカーが入ったことで後続に気付いたリードが帳消しとなってしまうためLMcorsaにとっては避けたい展開だった。

 セーフティカーランは50周目に解除され、河野選手は16番手からポイント圏内を狙った。上位陣には2回目の給油作業を行なっていないマシンもいたため、実質的なポジションはポイント圏内を争う10番手付近だった。ペースが上がらないなかでも河野選手は要所を押さえて順位を上げていく。

 57周目には12番手までポジションを挽回するが、ラップタイムに勝る後続車両にパスされて59周目には14番手に後退する。走行する全車が2回目の給油作業を終えた61周目になると12番手となっていて、ポイント圏内まであと2ポジションとなる。だが上位陣のラップタイムはSyntium LMcorsa GR Supra GTよりも速くコース上でパスすることは難しかった。

 最終盤に先行していたマシンがリタイヤしたため11番手となるが、そのままの順位で71周目にチェッカーを受けた。しかし、正式結果では10位となったマシンにペナルティが科せられたため、10位に入り1ポイントを獲得した。

 第5戦は今季2度目となるホームコースの鈴鹿サーキットだったため上位でのフィニッシュを望んでいたいが、結果としては苦しい展開のなかでなんとか入賞を果たした。

 

 

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