SGT Round4 FUJI 450km / Syntium LMcorsa GR Supra GT #60号車|株式会社ペトロプランからのお知らせ

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レース結果

SGT Round4 FUJI 450km / Syntium LMcorsa GR Supra GT #60号車

SGT Round4 FUJI 450km / Syntium LMcorsa GR Supra GT #60号車

 ドライバー

吉本 大樹 選手
河野 駿佑 選手

 今回のレースについて

 例年通り4月に岡山国際サーキットで開幕した「AUTOBACS SUPER GT 2023 SERIES」は、ゴールデンウィークに富士スピードウェイで第2戦、6月上旬に鈴鹿サーキットで第3戦が実施され前半の3連戦を終えた。第3戦から第4戦の間は2ヶ月のインターバルが設けられていて、各チームは開幕戦から第3戦までの振り返りやマシンのアップデートを実施するなどして後半戦に向けた準備を進めてきた。
 LMcorsaがエントリーしているGT300クラスは、各自動車メーカーが製造したFIA GT3マシン、GT300規定に沿って作られたGT300マシン、GTAが供給するマザーシャシーと3タイプから選択して参戦できるようになっている。
GT300マシンは、外装パーツなども含めて規定に合致していればシーズン中のアップデートが許されている。チームは開幕から3戦の結果をもとにジオメトリーの見直しやエアロパーツの改良を実施し、今回の第4戦で実戦投入することとなった。
 そんな第4戦の「FUJI GT 450km RACE」は、8月5日(土)に公式練習と予選、6日(日)に450kmの決勝レースが行なわれる。レースウィークの走り出しとなる公式練習は9時から10時45分までの105分間となっていて、最後の20分はGT300とGT500のそれぞれのクラスが10分ずつの専有走行を実施。
これまでの公式練習では、第1ドライバーを務める吉本大樹選手が持ち込みのセットアップや使用するタイヤの確認を行なってきたが、今回は河野駿佑選手がSyntium LMcorsa GR Supra GTに乗り込み、同様のプログラムを消化していく。
まずはコースインすると1周でピットに戻りマシンの各部をチームがチェック。そして7周を走行すると再びピットに入り2ヶ月のインターバル中に開発してきたパーツの実走テストに移行。

 

 公式練習

 富士スピードウェイは午前中から気温が30℃に迫る過酷なコンディションとなるが、河野選手は決められたメニューを順調に消化していく。
頻繁にピットインとアウトを繰り返してパーツやセットアップの確認を行なう。
 9時からスタートした公式練習はトラブルなく進んできたが、10時16分にGT300車両がコース上に止ったために赤旗が提示される。
このタイミングで吉本選手がSyntium LMcorsa GR Supra GTに乗り込み、専有走行を含めた残りの約15分を走行。結果として河野選手がマークした1分38秒766がベストタイムで、GT300クラスの27台中18位で公式練習を締めくくった。

 予選:14位

 公式練習のあとには15分間のFCY(フルコースイエロー)があり、続けて来場者が観光バスに乗ってコースをマシンと一緒に走る30分のサーキットサファリが設けられていた。45分の走行時間も貴重なテスト機会で、吉本選手が予選に向けてマシンを仕上げていった。
 その後は併催カテゴリーの決勝レースやピットウォークなどを挟み、15時20分からGT300クラスの予選Q1がスタート。今回の予選もGT300クラスに出走する27台を2組にわけて競われる。LMcorsaはB組に振り分けられ、予選Q1は河野選手が担当した。
 富士スピードウェイは午後も強い日差しが照り付け、気温は33℃、路面温度は45℃まで上昇し非常に過酷なコンディションとなる。河野選手は10分間の予選Q1なので、コースオープンとともにウォームアップを始める。
アウトラップと計測2周を使ってタイヤとブレーキに熱を入れると3周目にアタックを開始。ストレートスピードがライバルより劣るGR Supra GTだが、得意の高速コーナーが続くセクター2ではトップタイムをマークすると、登りのセクター3もミスなくまとめて1分37秒786を記録。タイム計時モニターの5番手に表示される。その後は1台がタイムを更新するが、予選Q1のB組で6位となり予選Q2への進出を果たした。
 GT500クラスの予選Q1を挟んで実施されたGT300クラスの予選Q2は吉本選手がSyntium LMcorsa GR Supra GTに乗り込んだ。
予選Q1と同様でアウトラップ含め3周にわたってウォームアップすると、翌周にアタックを開始する。
セクター1では予選Q1のタイムを上回ると1分37秒655をマーク。このタイムを記録した時点では16台中6番手のタイムだったが、ライバル勢がタイム伸ばしていき15位となる。終了後、一台が失格となり繰り上がりの14位で明日の決勝にのぞむこととなった。
 明日の決勝レースは14番グリッドからのスタートとなるが、富士スピードウェイは2年前に優勝しているコースでもあり、通常よりも長い450kmの距離で競われるため持ち味であるチームワークでポイント獲得を目指す。

 決勝:10位

 今回の決勝レースも第2戦、第3戦と同様に450kmの距離で競うことになっていて、給油をともなう2回のピットストップが義務づけられている。
加えて、これまでの450kmレースと異なるのがピットストップのタイミングになり、以前はオープニングラップで1回目のピットストップを消化することができたが、今戦は5周目以降と決められている。
 スタートドライバーを務めた河野選手は、グリーンフラッグが振られた2周目はポジションを守るものの、後続からプレッシャーを掛けられる。チームが選択したレインタイヤは路面状況と合わず、ドライアップしていくにつれて順位を下げてしまう。
8周目になるとチームは河野選手にピットインの指示を出し、スリックタイヤに交換するとともに給油も実施した。まだ路面の一部は濡れていたが、河野選手はスリックタイヤで先行するマシンを追った。
 24番手でコースに復帰すると徐々にポジションを回復していき、15周目には15番手となる。前日のような路面温度が40℃を超える状態だとグリップ力を
発揮していたスリックタイヤだが、雨が降ったあとの路面にはマッチせずペースを上げることができない。
 決勝レースの1/3が過ぎた32周目になると244号車のGR Supra GTから煙があがり、コースサイドに止まったためセーフティカーが導入される。5周のセーフティカーランを挟みと、38周目にリスタートする。
 16番手からポイント圏内の10番手を目指して走行するものの、ペースが伸びず後続のマシンに抜かれてしまう。苦しいなかでもポジションを守ってきた河野選手は、450kmのほぼ半分となる48周目にピットに戻り吉本選手にドライバーチェンジ。タイヤは硬めのスリックを選択し、後半のスティントを走り切る戦略
を採った。
 吉本選手は17番手でコースに戻ると、54周目には1分39秒778の自己ベストタイムをマークし、スタートポジションの14番手まで順位を戻す。57周目には先行するマシンがピットインしたために13番手となり、ポイント圏内の10番手を走るマシンまで約5秒に迫る。
しかし、61周目に25号車のGR Supra GTから炎が上がり、マシンがコースサイドで延焼してしまう。このアクシデントによって赤旗が提示されレース中断となる。
 20分ほどの中断だったが、この間に雨雲がサーキットに押し寄せ路面には川が流れるほど状況となる。そのため中断時間が延長されるとともに、全車がレインタイヤを履いてリスタートを待った。16時30分にレースはセーフティカーランによって再開されると、3周後の67周目にグリーンフラッグが振られる。
 スタートで履いたレインタイヤは路面状況と合わなかったため、チームは硬めのレインタイヤを選択する。走り始めは熱が入りにくいため苦戦したが、ウォームアップが終わると吉本選手はみるみるポジションを上げていく。
路面コンディションはスタートのときと同じくドライアップしていった。上位を走るマシンはレインタイヤが最後まで持たなくなることを想定し、スリックタイヤに交換するが、チームは最後までレインタイヤで走行する戦略を採る。
 吉本選手はミスなく走り続けて、75周目には13番手、80周目には11番手、85周目には5番手まで順位を上げる。翌86周目には上位の3台がピットインしたため、ついに2番手に浮上。残りは7周で、スリックタイヤを履き後方から追い上げるマシンと、レインタイヤで粘るSyntium LMcorsa GR Supra GTとトップを走る61号車BRZの勝負となった。
 90周目にはスリックタイヤで追い上げてきた11号車のGT-Rが7秒後方に迫り、92周目に抜かれてしまう。それでも3番手で表彰台がみえる状況でファイナルラップを迎えた。最後のセクター3までポジションを守るが、スリックタイヤを履く7号車のBMW M4と6号車のAudi R8 LMSが猛スピードで接近。最終コーナーでは先行していたBRZに追いつきパッシングを試みるが接触してしまう。
最終的にはスリックタイヤを履いた2台にも抜かれて4位でチェッカーを受けたる。だが、レース終了後にBRZとの接触が他車への衝突行為と認定されてリザルトに40秒が加算された。そのため、結果として10位で第4戦を終えることとなった。
 次戦はチームのホームコースとなる鈴鹿サーキットで、マシンとの相性も良いとされている。今戦では苦手としていた暑い状況でもマシンのパフォーマンスを発揮できたため、上位争いをすることが期待できる。

 
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