Fanatec GT World Challenge Asia Rd.7 Rd.8 OKAYAMA / BMW M Team Studie #5号車 #50号車
Fanatec GT World Challenge Asia Rd.7 Rd.8 OKAYAMA / BMW M Team Studie #5号車 #50号車
ドライバー
5号車 :山口 智英 選手 / 荒 聖治 選手
55号車:織戸 学 選手 / 加納 政樹 選手
今回のレースについて
GT4 クラスYZ RACING with BMW M Team Studie のレース1・2連勝、GT3 クラスPLUS with BMW M Team Studie のレース1・2リタイアと対照的な結果に終わったもてぎ戦を受け、YZ RACING with BMW M Team Studie はGT4 JAPAN CUP OVERALL の単独TOP。
一方のPLUS with BMW M Team Studie はGT3 JAPAN CUP OVERALL の3番手。
結果如何によっては順位が入れ替わる可能性がある正念場の最終戦岡山ラウンドに挑んだ。
予選
このラウンドの予選はGT3 クラスのQ1/Q2 に続きGT4 のQ1/Q2 を実施。M4GT3 のQ1は山口選手が、M4GT4 のQ1 は加納選手が担当した。
定刻通りにスタートしたGT3 クラスQ1 は、山口選手がセッションスタートと同時にコースイン。なかなか作動温度に達しないタイヤを丁寧にウォームアップしていたが、コースオフ車両発生でアタックをせぬままセッションは中断に。
予選再開時はアタックスペースを作るため若干のウェイティングの後にコースインし、直後にその時点の8番手タイムのベストラップを記録した。
山口選手は続く周回もアタックを行ったが、ベスト更新にはならず、この予選を13番手で終えた。
Q2 は荒選手が担当。アタックスペース確保のため、若干のウェイティングの後にコースへ向かった。
荒選手は計測3周目にアタック開始。その時点の10 番手タイムを記録し続く計測4周目はその時点の8番手タイムを記録。更にタイムアップを狙ったが、タイム更新にはならず、マシンをPIT も向けた。Q2 はこの後もベスト更新車両が続出し、TOP から0.6 秒差の15 番手でこの予選を終えた。
前戦もてぎでも苦しんだM4GT4 のBOP(性能調整)は、この岡山戦を前に更に厳しいものに変更。苦戦が予想された予選だったが、Q1 の加納選手はアタック3 周で2 番手タイムを計測。Q2 担当の織戸選手は加納選手を更に上回るタイムを記録したが、ライバル勢の伸びも大きく5 番手ポジションでこの予選を終えた。
決勝:GT3クラスRACE1
フォーメーションラップスタートは定刻通り12:40。前方車両の降格ペナルティを受け、12 番グリッドからスタートの山口選手は、オープニングラップの1 コーナーでトラブルに巻き込まれマシンが破損。この多重クラッシュによって、開始早々にセーフティーカーが導入された。
レースはその後、クラッシュバリア修復の為の赤旗中断を挟み残り時間51 分でセーフティーカー先導で再開。チームはこのセーフティーカー先導中に山口選手を呼び込み、修復を受けた5 号車は再びレースに復帰した。
この修復を終えてポジションは25 番手。山口選手はルーティンのPIT 作業が義務づけられたPIT ウィンドオープン時間のギリギリまでドライブを担当し、荒選手にマシンを託した。
後半スティントの荒選手は、良いペースで周回を積み重ね最終盤にポジションを2 つアップ。このレースを23 位で終えた。
決勝:GT4クラスRACE1
GT4 クラスのレース1 もオンタイムでスタート。Q1 トップタイムのマシンがペナルティポイントの累積で5 番グリッド降格になったことを受け、加納選手はポールポジションからフォーメーションラップに向かいスタート。全く危なげのないオープニングラップから後続とのギャップを拡大し続け、PIT ウィンドオープンのタイミングには26 秒以上の貯金を築いた。
ルーティンのPIT では前戦の勝利に対して15 秒のサクセスPIT ストップペナルティを消化。織戸選手がマシンに乗り込み、ポジション1 のままコースに復帰した。
後半スティントを担当する織戸選手もLAP ペースは好調。周回を重ねる毎に後続を引き離し続け、独走状態のままトップチェッカーを受けるかと思われたが、好事魔多し。ファイルラップ最終コーナーでガス欠症状が発生。スローダウンしながらコントロールラインを目指したがあと数十メートルでマシンが停まり勝利を逃した。
織戸選手はその後マシンを自ら押してコントロールラインを通過。このレースを6 位完走で終えた。
決勝:GT3クラスRACE2
日曜日も天候は晴れ。時折太陽が隠れるものの、前日と変わらぬ厳しいコンディション下でスタート時間を迎えた。
スタートドライバーは荒選手。オンタイムの12:20 にフォーメーションラップからレース2 がスタートした。荒選手はオープニングラップでポジションダウン。20 番手で1 周目のコントロールラインを通過した。
多くのファクトリードライバークラスがラインナップするレース2 の前半スティントはこの後膠着状態に。前後マシンとのギャップが0.5 秒以下の接近したバトルを行いながら周回を重ね、18 番手ポジションでルーティンのPIT へ向かった。
ドライバーが山口選手に代わった後半スティントは、全車ルーティンのPIT が終わり隊列が整った時点で17 番手。序盤数周は膠着状態にあったが、その後の山口選手は周を追う毎にポジションを上げ続け、残り5 分時点でポジション11 番手。さらに上位のマシンをオーバーテイクすると8 位でチェッカーを受け、このレースを終えた。
決勝:GT4クラスRACE2
GT4 クラスのレース2 は14:30 にフォーメーションラップスタート。織戸選手は混乱の無いオープニングラップをポジションキープの5 番手でクリア。続く2 周目にポジションを一つ上げると、4 周目には3 番手まで浮上した。
LAP ペースの良い織戸選手は、更に2 番手のマシンに迫りテールトゥノーズのバトルを繰り広げたが、オーバーテイクには至らない。PIT ウィンドを迎えた事で、ペースの良くないライバルとバトルすることをやめPIT に向かった。全車が規定のPIT を終えて隊列が整った時点の加納選手のポジションは1 番手。レース2 の後半スティントもレース1 同様、後続とのギャップを広げながら周回を重ねて行った。
レースの残り時間が5 分を切った時点の後続とのギャップは約40 秒。織戸選手と加納選手は、終始危なげ無い走りで他を圧倒し、このレース2 をTOP チェッカーで締めくくった。この結果を受け、YZ RACING with BMW M Team Studie は2023 Fanatec GT WorldChallenge Asia GT4 クラスのシリーズチャンピオンを獲得した。