SGT Round5 SUZUKA 450km / Syntium LMcorsa GR Supra GT #60号車|株式会社ペトロプランからのお知らせ

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レース結果

SGT Round5 SUZUKA 450km / Syntium LMcorsa GR Supra GT #60号車

SGT Round5 SUZUKA 450km / Syntium LMcorsa GR Supra GT #60号車

 ドライバー

吉本 大樹 選手
河野 駿佑 選手

 今回のレースについて

 AUTOBACS SUPER GTの第5戦「SUZUKA GT 450km RACE」が8月26日(土)から27日(日)の2日間にわたり鈴鹿サーキットで開催されている。2023年のSUPER GTは年間8戦
のシリーズで競われているため、今回の第5戦がシーズンの折り返しとなる。
 3週間前に富士スピードウェイで開催された第4戦では、ファイナルラップまで表彰台
争いをしていたものの接触を喫して10位となってしまった。ただ、14番手のスタートから
の追い上げはチームの士気を上げたことに違いない。今戦の舞台となる鈴鹿サーキット
は第3戦でも開催されていて、予選は3位、アクシデントで終盤に中止となったものの決勝
レースは7位という結果を残している。鈴鹿サーキットはSyntium LMcorsa GR Supra GT
との相性も良いとされるコースでもあり、さらにLMcorsaの母体となる大阪トヨペットグ
ループがホームコースしているため、毎戦多くの応援団が駆け付ける。前回の表彰台争
いを再び披露するためにチームは試行錯誤を重ねてマシンを作り上げてきた。
 迎えた第5戦は公式練習と予選が26日(土)に実施され、27日(日)の決勝レースは第2
戦から続いている450kmの長距離で競われることになる。

 公式練習

 レースウィークの走り出しとなった公式練習は、予定より5分遅れの9時20分にスター
ト。まずは吉本大樹選手がSyntium LMcorsa GR Supra GTに乗り込み、マシンのセットア
ップを確認する。アウトラップから4周を走行するとピットに戻り、今度は予選や決勝レー
スで装着するタイヤのチェックへ移行した。前戦の富士スピードウェイでは走り出しから
好感触だったものの、アンダーステアが強いという反応が戻ってくる。そのため、ピットイ
ンを繰り返してセットアップを調整していく。
 吉本選手19周目にメニューを消化すると河野駿佑選手へバトンタッチ。公式練習の残
り時間30分を担うことになった河野選手は決勝レースを想定して周回を重ね、タイヤの
摩耗状態やマシンの挙動をチェック。公式練習の最後にはGT300クラスの専有走行時
間が設けられていて予選シミュレーションを行なうチームもいたが、Syntium LMcorsa
GR Supra GTはロングランを中心とした走りで締めくくった。
 結果としてベストタイムは吉本選手がマークした2分00秒555で、GT300クラスの25
台中11番手となった。

 予選:6位

 8月の最終週となるがこの週末も残暑が厳しく、鈴鹿サーキットは午前中から30℃を
超える気候となった。照り付ける日差しも強く、予選Q1の開始前には気温が33℃、路面
温度が52℃まで上昇していてドライバーとマシンには過酷なコンディションとなる。
 公式練習ではアンダーステアの傾向が強く、アタックも決勝レースを想定したシミュ
レーションもバランスの改善が必要になっていた。そのため、予選に向けてチームはセッ
トアップを変更し、予選Q2への進出を目指した。
 GT300クラスの予選は今回も2組にわけられていて、LMcorsaはBグループに振り分
けられた。上位8台ずつが予選Q2へ進出できる予選Q1は吉本選手が担当する。予定か
ら10分遅れた15時38分にコースインすると、アウトラップと翌周をウォームアップに充
てて3周目にアタックを開始。セクター1で全体ベストタイムをマークするが、その後のセ
クター2でスロー走行する車両に引っかかってしまう。吉本選手はロスタイムが多いと判
断するとアタックを止めて、計測3周目に再度アタックを実施した。タイヤはピークグリッ
プを越していたものの、ミスなくまとめて1分59秒602をマークする。アタックの最適なタ
イミングを逸したものの、予選Q1のBグループを5番手で通過した。
 GT500クラスの予選Q1を挟んで実施されたGT300クラスの予選Q2は、16台が出走し
ポールポジションを争った。予選Q1を担当した吉本選手のアドバイスによりマシンのセ
ットアップをやや変更して挑んだ予選Q2は、河野選手が担当。アウトラップと翌周でウォ
ームアップを終えると、計測2周目にアタック。セクター1、2はトップ3に遜色ないスピード
で駆け抜けると、その後のセクターもミスなく走り1分58秒934をマークする。このタイム
を記録した時点では4番手だったが、2台のマシンにタイムを更新されて、結果的には6
位となった。
 走り出しは好感触とは言えなかったが、それでもドライバーの的確なフィードバックと
チーム力で予選を6位で終えた。明日の決勝レースは好位置からのスタートとなるので、
表彰台を目指してミスなく走り切ることが目標となる。

 決勝:12位

 今回の決勝レースも第4戦などと同様に450kmの距離で競うことになっていて、給油を
ともなう2回のピットストップが義務づけられている。加えて、最初のピットストップは5
周目以降と決められていて、オープニングラップの直後にピット作業ができないルール
となっている。
 決勝レースは天候の荒れる心配もなく、予定通りの14時45分に三重県警察のパレー
ドラップによってスタート。Syntium LMcorsa GR Supra GTに乗り込んだ吉本選手は、オ
ープニングラップから先行するLexus RC F GT3追った。1回目のピット作業が可能となる
5周目には、直前を走るRC F GT3を含めて4台のマシンがピットイン。翌周にも3台がピ
ットインして、義務づけられた1回目の給油作業を終えていく。9周目にはGT300クラスの
マシンがコースサイドに止ったため、FCY(フルコースイエロー)が導入される。翌周には
リスタートし、吉本選手は5番手から上位をうかがった。14周目には5番手のまま予定し
ていた1回目のピット作業を行なうために、ピットレーンへと戻る。ドライバーは吉本選
手のままで、4本のタイヤ交換と給油を行なってSyntium LMcorsa GR Supra GTはコー
スへと戻った。
 2スティント目は硬めのコンパウンドとなるタイヤを履き、1スティント目よりも周回数
を稼ぐ戦略を採った。吉本選手は21番手でコースに復帰すると、17周目には走行してい
るGT300マシンの中でトップタイムをマークし周回していく。20周目には17番手、25周
目には12番手までポジションを戻していくが、想定していたよりも早くタイヤのグリップ
ダウンが始まる。30周を越えると加速力に勝るGT3マシンに抜かれはじめ、他車とのピ
ットインのタイミングにより見た目としてのポジションは上がるが、実際には順位を落と
してしまう。35周を過ぎるとさらにラップタイムが落ちるが、3スティント目の周回数を考
えるとピットに呼び戻すことができない。結局、41周目にチームは吉本選手にピットイン
の指示を出し、河野選手にドライバーチェンジするとともに4本のタイヤ交換と給油を
行なった。
 チームはミスなくSyntium LMcorsa GR Supra GTをコースに送り出したが15番手ま
で順位を下げていた。ただ、まだ2回目のピットストップを行なっていないマシンもあっ
たため45周目には14番手、47周目に13番手、翌周に12番手まで浮上しポイント圏内ま
であと一歩に迫る。
 残りは20周ほどあったため追い上げが期待されたが、ポイント圏内のマシンを追い
詰めるほどのペースで走ることができない。先行していたマシンとのギャップは詰まっ
たものの逆転はできず、70周目に12位でチェッカーを受けた。
 6番手から上位を狙ったものの想定外のペースダウンによりポイント圏外でのフィニ
ッシュとなってしまった。得意としていた鈴鹿サーキットだったので残念な結果となった
が、次戦のスポーツランドSUGOも相性が良いため上位でのチェッカーを期待したい。

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