SGT Round6 SUGO 300Km / Syntium LMcorsa GR Supra GT #60号車|株式会社ペトロプランからのお知らせ

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レース結果

SGT Round6 SUGO 300Km / Syntium LMcorsa GR Supra GT #60号車

SGT Round6 SUGO 300Km / Syntium LMcorsa GR Supra GT #60号車

ドライバー

吉本 大樹 選手
河野 駿佑 選手

 今回のレースについて

 年間8戦のシリーズで競われている2023年のAUTOBACS SUPER GTは、8月に富士スピードウェイと鈴鹿サーキットで連戦があり、2週間のインターバルを経て宮城県のスポーツランドSUGOで第6戦の「SUGO GT 300km RACE」が開催される。
 今季はここまでの5戦中4戦の決勝レースが450kmの長丁場となっていたが、今回のスポーツランドSUGOは通常の距離となる300kmで競われる。今季は予選で速さを見せるものの、決勝レースでは展開に恵まれず苦戦が続いているLMorsa。それでもスポーツランドSUGOでは、2022年に予選で2位、2021年は3位を獲得していて、Syntium LMcorsa GR Supra GTとの相性の良さは実証されている。
 迎えた第6戦は公式練習と予選が9月16日(土)、決勝レースが17日(日)に実施される。

   

 公式練習

 8月の連戦は35℃に迫る酷暑の中での厳しいレースとなったが、スポーツランドSUGOは前日からの雨の影響でウエットコンディションでの走り出しとなり、WET宣言が出されてスタート。まずはレインタイヤを装着したSyntium LMcorsa GR Supra GTに吉本大樹選手が乗り込む。1周のチェック走行を終えると、路面が乾くのを待ち周回を重ねていった。7周目には1分19秒041をマークし、タイム計時モニターの5番手に表示された。公式練習の開始から約1時間が経過したところで、GT300クラスのマシンがクラッシュする。このアクシデントで赤旗が提示されてセッションがストップ。約15分の中断を経て、最後はGT300クラスの10分間の専有走行が始まった。専有走行も吉本選手がステアリングを握り、計測19周目には1分18秒480までタイムアップし公式練習を締めくくった。結果として吉本選手がマークした自己ベストタイムはトップと0.057秒差の2番手となり好調な出だしとなった。
 公式練習のあとには20分間のFCY(フルコースイエロー)テストが設けられていて、河野駿佑選手が担当する。走行開始から河野選手も好タイムで周回を続け、参考タイムになるが計時モニターの最上位Syntium LMcorsa GR Supra GTの名前が表示された。

予選:18位 

 公式練習は好調な滑りだしとなり、チームの士気は上がった状態で予選を迎えた。しかし、GT300クラスの予選Q1が始まる直前にサーキットを雨雲が包みこみ、路面が濡れてくる。小雨だったが断続的に降り続いたことによりウエットコンディションになってしまう。チームは数種類あるレインタイヤのどのタイプを履くのか、それともスリックタイヤにするのか直前まで頭を悩ませた。結果的に小雨が降り続けると判断しチームはレインタイヤを装着し、予選Q1を担当した河野選手をコースへ送り出した。今回の予選Q1もGT300クラスの25台が2組にわけられていて、上位8台ずつが予選Q2へ進出する。
 コースオープンとともにウォームアップを始めた河野選手は計測1周目に1分29秒369をマークし、翌周はセクター3まで自己ベストタイムで走るが最終コーナーでマシンの挙動が乱れ、コースの外側まではらんでしまう。立て直して計測3周目に入るが、予想とは反して路面が急速に乾いていく。1周をミスなくまとめたものの、セクター3までのタイムが計測2周目よりも遅く、1分28秒164をマークするのがやっとだった。この時点では8番手のタイムだったために予選Q2への進出は可能だったが、ベストタイムを更新するマシンが現われ9番手に落ちてしまう。計測4周目以降もアタックを続けたが乾いていった路面コンディションとタイヤがマッチせず予選Q1を9番手で終え、結果として18位となった。
 チームの誰もが想定していなかった結果に言葉を失ったが、ドライコンディションで好調なことに変わりはない。明日の決勝レースは抜きづらいコースだが、展開が味方すれば上位に入れる可能性もある。チーム力でマシンのパフォーマンスを引き出して、ポイント圏内でのフィニッシュを目指す。

  

 

 決勝:21位

 予選日は突然の降雨によって乱されたが、決勝レース日は曇天ながらも雨は降らなかった。決勝レース前のウォームアップ走行は12時から20分間で行なわれ、吉本大樹選手と河野駿佑選手の2人のドライバーが計12周を走り、マシンの最終チェックを実施した。
 決勝レースは予定通りの13時30分にフォーメーションラップによってスタート。Syntium LMcorsa GR Supra GTには吉本選手が乗り込み18番手から上位を狙った。オープニングラップで1台をパスすると、先行するマシンをテールトゥノーズで追っていく。前後は加速に優れるGT3マシンだったが、Syntium LMcorsa GR SupraGTはコーナリングが得意で、最終コーナーやコースの前半セクションではライバルに並び掛ける。それでも抜くまでにはいたらず、本来のパフォーマンスで周回することができなかった。10周目には先行していたマシンがトラブルのため後退し16番手になり、その後はポジションをキープしていく。24周目になると規定のドライバー交換を行なうためにピットインするマシンが現われる。タイヤのグリップが落ち始めたこともあり、チームは26周目にピットインの指示を出した。
 4本のタイヤ交換と給油を行なう、後半のスティントを河野選手に託す。短いピット作業時間によって先行していた2台をパスしたSyntium LMcorsa GR Supra GTは19番手でコースに復帰。さらに追い上げを図ろうとしたが、34周目にGT500クラスのマシンがホームストレート上でクラッシュしたためセーフティカーが導入される。2周にわたってセーフティカーランとなったが、ドライバーの救出やコース設備の修理がありレースは中断した。
 決勝レースは約50分の中断を経て15時20分に37周目から再開する。17番手だったSyntium LMcorsa GR Supra GTだが不運なことに、ピットインを遅らせていてトップを走っていた87号車ランボルギーニGT3の直後でセーフティカーランを迎えた。つまり中断前に周回遅れとなっていて、再開後は16番手までが同一周回、17番手以降がラップダウンとなった。これにより先行しているマシンに大きなギャップをつけられ、実質的に勝負権を失う。
 レース再開後はドライバー交換を行なっていなかった数台のマシンがピットインしたものの、逆転することはできず15番手を走行。53周目になると後方から好ペースで迫ってきたマシンと1コーナーで接触してしまう。このアクシデントでタイヤにキズが入り61周目に緊急でピットインし、4本のタイヤを交換。このピット作業により16番手から23番手まで後退してしまい、76周目に22位でチェッカーを受ける。結果的には上位に入ったマシンが失格となり21位で第6戦を終えた。
 表彰台を含めた上位争いを想定していただけに、予選と決勝レースの展開にはチーム全体が悔しさを滲ませた。2023年シーズンも残すところ2戦となったが、結果を求めて準備を進めていく。

 
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