SGT Round3 SUZUKA GT 3Hours RACE / Syntium LMcorsa GR Supra GT #60号車|株式会社ペトロプランからのお知らせ

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レース結果

SGT Round3 SUZUKA GT 3Hours RACE / Syntium LMcorsa GR Supra GT #60号車

SUPER GT 2024 Round3 SUZUKA GT 3Hours RACE / Syntium LMcorsa GR Supra GT #60号車

 ドライバー

吉本 大樹 選手
河野 駿佑 選手

 今回のレースについて

 4月の第2週に岡山国際サーキットで開幕した2024年のAUTOBACS SUPER GTは、ゴールデンウィークの開催が恒例となった富士スピードウェイでの第2戦を経て、第3戦「SUZUKA GT 3Hours RACE」が6月1日(土)-2日(日)に鈴鹿サーキットで実施される。
 GR Supra GTを投入して4シーズン目となるLMcorsaは、昨シーズンの不調から抜け出すべく、オフシーズンにはマシンを一から見直しメンテナンスに勤しんだ。しかし、開幕戦から2戦連続で本来のパフォーマンスを発揮できず、苦戦を強いられている。今季から新しくなった予選フォーマットでの不運や決勝レース中の想定外のタイヤ交換など、ポイント圏外になった要因はあるものの、ポテンシャルを引き出せていないのが事実。そのため、今戦では是が非でもトップ10内が目標となる。
 また、第3戦の舞台となる鈴鹿サーキットは、LMcorsaの母体となる大阪トヨペットグループの拠点からもっとも近いサーキットで、常に多くの関係者が訪れる。今回もグループの社員をはじめ多くのサポーターが応援にきているため、好結果を残したいところだ。

 

 公式練習

 レースウィークの走り始めとなった公式練習は、9時45分にスタート。Syntium LMcorsa GR Supra GTには河野駿佑選手が乗り込みコースに入ると、1周してすぐにピットに戻り、ドライバー交替のシミュレーションを行なう。ドライバーが吉本大樹選手に替わるとともに、ニュータイヤでコースイン。7周目には自己ベストタイムとなる1分59秒409をマークすると、この時点ではGT300クラスの27台中8番手となった。その後は、ピットインとアウトを繰り返し、コース状況に合わせたベストなセッティングを探っていく。ただ、多くのマシンが周回を重ねていくとコースコンディションが悪化し、タイムが伸びない。セッション中盤には再びニュータイヤを投入したものの、7周目に記録したベストタイムは塗り替えることができず、残り25分の時点で河野選手が再びマシンに乗り込んだ。公式練習の最後に設けられていたGT300クラスの専有走行から、その後のFCY(フルコースイエロー)の練習、サーキットサファリまでをひとりで走行。
 公式練習の結果は吉本選手がマークした1分59秒409がベストタイムで、GT300クラスの27台中10位となった。

 予選:15位

 予選は今季から採用されている2人のドライバーの合算タイムで競われる。60号車のSyntium LMcorsa GR Supra GTは予選Q1でグループAに振り分けられ、14台中で8番手以内のタイムをマークすると予選Q2では上位16台が進出できるグループ1に、9番手以下だと下位11台のグループ2で走行することになる。
 予選Q1は吉本選手が担当し、コースオープンから時間を空けてピットを離れた。アウトラップから計測2周をウォームアップに充てると、計測3周目にアタックに入る。セクター1、2はミスなくまとめるが、セクター3のスプーンコーナーで僅かにリアタイヤがグリップを失う。結果として、タイムは1分59秒399となった。先に走行を終えたグループBではトップ16に残れるタイムだったが、グループAは好タイムを残すマシンが多く、ボーダーラインまでわずか0.1秒差だったが10番手となった。
 GT500クラスの予選Q1を挟んで、GT300クラスの予選Q2グループ2の走行が始まる。Syntium LMcorsa GR Supra GTには河野選手が乗り込み、アタックに入る。予選Q1でも履いたタイヤなのでウォームアップは1周短く、計測2周目にベストタイムを狙った。セクター3では吉本選手のタイムを上回るが、最後のシケインの進入でオーバーランを喫してしまう。そのため翌周もアタックを続け、タイムは2分00秒191となった。
 両ドライバーともにミスはあったものの合算タイムでは15位となり、明日の決勝レースはポイント圏内が見えるポジションでスタートする。天候が読みづらい決勝レースとなりそうだが、荒れた展開でこそLMcorsaのチーム力が発揮されるはずだ。

 

 決勝:10位

 午前中から小雨が降るタイミングはあったが、路面が濡れるほどではなかった。ただ、ウォームアップ前に雨雲がサーキットを通り抜けたため、コース上はウエットコンディションとなる。そのため、ウォームアップはレインタイヤが履けるウエット宣言が発出された。
 レインタイヤを履いたSyntium LMcorsa GR Supra GTには吉本選手が乗り込み、2周を走行。多くのマシンがコースを走行したため路面が乾いていき、チームは吉本選手をピットに戻しとスリックタイヤに履き替えた。
20分のウォームアップだが、最後はGT300クラスの27台中3番手となる2分4秒台をマークし、3時間の決勝レースに臨んだ。
 ウォームアップの後にはスタート進行が始まり、決勝レースは13時30分に三重県警の白バイとパトロールカーの先導によってパレードラップが開始した。天気予報では3時間の決勝レース中にも降雨が予想され、スタートは全車がスリックタイヤだったもののチームごとの戦略が勝敗をわける可能性もあった。
 スタートドライバーを務めた吉本選手は、オープニングラップに1台をパスして14番手に浮上。2周目には自己ベストタイムとなった2分2秒685をマークし、先行するマシンをテールトゥノーズで追った。GR Supra GTは単独走行だとペース良く走れるが、GT3との混走だと得意なコーナリングスピードが活かせない。そのため、先行車を追うもののパッシングにはいたらず、9周目までポジションキープが続いた。10周目のシケインでは、ポジションを落していた5号車のMC86に並び掛けたが、走行ラインを被せられて接触を喫する。マシンに損傷はなかったが、このタイミングで2台に抜かれて16番手に後退。吉本選手は挽回を図るためにペースを上げようとしたが、タイヤのグリップダウンもあり順位を上げられない。先行車に詰まっていたため、チームは20周目に1回目のピットインを指示する。チームは敏速に4本のタイヤ交換と給油を行ない、ドライバーは吉本選手のままコースに復帰する。

 GT300車両のなかでは早めのピットインだったため、26番手まで順位を落した。それでもライバル車のいないスペースで、連続して好タイムをマーク。全車が1回目のピットインを終えた34周目には11番手まで浮上していた。38周目にはGT500クラスのマシンが接触したことによりFCY(フルコースイエロー)が導入される。翌周にはリスタートし、吉本選手はポイント圏内を目指したバトルを繰り広げる。42周目にはストレートスピードに勝る96号車のRC F GT3に抜かれてしまうが、44周目には11番手に後退してきた20号車のGR86をパス。49周目には義務付けられていた2回目のピットストップを行なうマシンが出始める。チームは51周目にピットインの判断をし、ドライバーを河野選手に交代するとともに給油と4本のタイヤ交換を実施した。

 15番手からのスタートだったが、吉本選手は2スティントをミスなく走りチームの戦略も奏功し、ポイント圏内まで浮上した。バトンを受けた河野選手は17番手でコースに復帰すると、徐々にポジションを回復していく。55周目には13番手、59周目には10番手、65周目には9番手までポジションを上げる。ただ、66周目には後方から追い上げてきた96号車に再びコース上で抜かれて10番手となる。河野選手のスティントは、路面温度が下がった影響なのかタイヤのトレッド面にゴミが付着するピックアップに悩まされる。走らせ方やコクピット内で操作できるセッティングツールを駆使するものの、ピックアップは取れずペースは落ちてしまう。それでも後続とのギャップはあったため、84周目に10位でチェッカーを受けた。
 昨シーズンからパフォーマンスを発揮することができず苦戦が続き、ポイント獲得は7戦ぶりとなった。今戦では持ち込みのセットアップを大幅に変えるなど、色々な努力が積み重なり10位という結果を得られた。決して満足できる内容ではないが、次戦以降の明るい兆しが見える決勝レースとなった。

 
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