SGT Round5 SUZUKA GT 300km RACE GRAND FINAL / Syntium LMcorsa GR Supra GT #60号車|株式会社ペトロプランからのお知らせ

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レース結果

SGT Round5 SUZUKA GT 300km RACE GRAND FINAL / Syntium LMcorsa GR Supra GT #60号車

SGT Round5 SUZUKA GT 300km RACE GRAND FINAL / Syntium LMcorsa GR Supra GT #60号車

 ドライバー

吉本 大樹 選手
河野 駿佑 選手
伊東 黎明 選手

 今回のレースについて

 AUTOBACS SUPER GTの2024年シーズンを締めくくる第5戦「SUZUKA GT 300km RACE GRAND FINAL」が、12月7日-8日にかけて鈴鹿サーキットで開催されている。 本来なら8月末に行なわれるはずだった第5戦だが、台風の接近によって中止となり12月に延期されていた。
 今季のSUPER GTは決勝レースにおいて、通常の300kmレースに加え350km、そして3時間のタイムレースの3パターンが採用されている。8月末の第5戦は350kmで競われるはずだったが、最終戦に移行し日照時間の関係もあり300kmに変更。350kmと3時間レースは第1、第2ドライバーに加えて、第3ドライバーの登録が認められているが、300kmとなった今戦も規定は生かされていて、LMcorsaは第3ドライバーに伊東黎明選手を起用した。
 11月2日-3日にモビリティリゾートもてぎで実施された第8戦から約1ヶ月のインターバルが空き、その間にチームは最終戦に向けたメンテナンスや戦略を立ててきた。SUPER GTの最終戦は、遅いときでも11月下旬までに開催されていて、12月の実施はこれまでに経験がない。

 公式練習

 走り始めとなる7日は、予定通りの9時15分に公式練習をスタート。Syntium LMcorsa GR Supra GTには河野駿佑選手が乗り込み、マシンのチェックを含めて周回を重ねた。コースインから1回のピットストップを挟み8周を走るとピットに戻り、メカニックがマシンのバランス調整などを行なう。今度は吉本大樹選手がステアリングを握り、マシンの状況を確認。方向性を確かめると、伊東選手がSyntium LMcorsa GR Supra GTでコースイン。昨年はGT3マシンに乗っていたので、慣れないGT300車両の特性を短時間で把握することに注力した。安定したラップタイムで周回すると、公式練習開始から1時間が経過したところで河野選手が再び乗り込む。ニュータイヤ履き予選を想定した走行で、ベストタイムとなる1分58秒168をマーク。
 公式練習の最後には10分間のGT300クラス専有枠が用意されていて、ここでは伊東選手が予選シミュレーションを行なう予定だった。だが、コースオフした車両の影響で赤旗が提示されてセッションは終了となった。27台が参加した公式練習は、河野選手がマークしたベストタイムによって16番手となった。

 予選:18位

 今季のSUPER GTは、第5戦から悪天候での大会中止や予選がキャンセルになるなど、予定していたプログラムで進むことが少なかった。本来なら8月の第5戦から予選方式がアレンジされる予定だったが、実際に実行されたのは前戦のもてぎ大会だった。
 GT300クラスは28台が一成に予選Q1を走行し、上位14台が予選Q2 UPPER、下位14台が予選Q2 LOWERを走る。最終的には合算したタイムが、決勝レースのスターティンググリッドになる。
 14時13分から25分間で行なわれたGT300クラスの予選Q1は河野選手が担当。コースオープンとともにアタックを開始するマシンもあったが、LMcorsaはピットで待機することを選択した。残り時間が10分のところで河野選手はコースに入りウォームアップを開始する。3周にわたってタイヤやブレーキに熱を入れると4周目にアタックを実施。だがデグナーカーブで先行していたマシンがスピンしていたため黄旗が振られ、アタックを中断する。
 翌周にアタックを再開したが、タイヤのグリップ性能はピークを越えていて、1分57秒777をマークするのが精一杯だった。結果的には21番手となり、予選Q2は15番手以下のLOWERグループでの出走となった。
 GT500クラスの予選Q2を挟み、GT300クラスの予選Q2が始まった。
Syntium LMcorsa GR Supra GTでは初の予選となった伊東選手だが、3周のウォームアップを挟んでアタックに入ると、1分56秒500をマーク。一時はタイム計時モニターのトップに表示される好タイムで、予選Q1ではトップ10相当だった。合算して競われる予選結果は3分54秒277で17位。最終戦の決勝レースは中盤グリッドからのスタートとなったが、チーム一丸となるポイント圏内を目指す。

 

 決勝:14位

 Syntium LMcorsa GR Supra GTには河野選手が乗り込みコースに入っていったが、アウトラップのデグナーカーブでGT500マシンの車両を抜く際に接触してしまう。このアクシデントによって赤旗となるが幸いにも走行に支障はなく、その後のウォームアップ走行では河野選手と吉本選手の2人が乗り込み、決勝レース前の最終的なチェックを実施した。
 決勝レースはウォームアップ走行の赤旗によって10分遅れの12時50分にパレードラップが始まる。1台の降格によって17番グリッドからスタートしたSyntium LMcorsa GR Supra GTは、河野選手がスタートドライバーを務めた。3周目にはベストタイムとなる2分1秒001をマークするが、想定したペースに届かず後方からプレッシャーを掛けられる。4周目には30号車のGR86、5周目には360号車のGT-Rにパスされて後退すると、9周目にはGT500とGT300のマシンが接触したためにFCY(フルコースイエロー)が提示される。11周目にリスタートすると、河野選手は17番手から先行するマシンを追った。15周目には、規定されている給油とドライバー交替のためにピットインするマシンが出始める。チームは可能な限りピットのタイミングを伸ばす戦略を採っていて、河野選手はコースに留まる。16周目以降も続々とマシンがピットレーンに進んでいき、17周目には9番手、18周目には6番手、2周目には3番手まで浮上。23周目にチームはピットインの指示を河野選手に出し、この時点でポジションは2番手となっていた。
 チームは給油作業と4本のタイヤ交換を敏速に終えて、吉本選手にドライバーチェンジ。24周目に17番手でコースに復帰すると、26周目にはGT300クラスの28台が規定されているピット作業を終了した。28周目には2度目となるFCYが提示され、全車が2周にわたって時速80km/hで走行した。29周目にFCYが解除されると、吉本選手はこの周に52号車と25号車の2台のGR SUPRA GTをパスして14番手に浮上。さらに33周目にも50号車のLEXUS RCF GT3を抜き13番手となり、ポイント圏内を目指した。
 ただ終盤はペースが落ちはじめ、42周目には52号車に抜き返されて14番手に落ちる。最後はペースの鈍っていた5号車のMC86や7号車のBMWM4よりも速いペースで迫ったが、パッシングにはいたらず46周目に14位でチェッカーを受けた。
 Syntium LMcorsa GR Supra GTにマシンをスイッチして4年目のシーズンは、8戦中3回の入賞と決して満足できる内容ではなかった。しかしタイヤやセットアップの進化など、不得意としていたサーキットで光明が見えたこともあった。約3ヶ月のオフシーズンとなるが、課題を洗い出し来季への準備を進めて行く。

 
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