SGT Round2 FUJI 450km / Syntium LMcorsa GR Supra GT #60号車|株式会社ペトロプランからのお知らせ

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レース結果

SGT Round2 FUJI 450km / Syntium LMcorsa GR Supra GT #60号車

SGT Round2 FUJI 450km / Syntium LMcorsa GR Supra GT #60号車

ドライバー

吉本 大樹 選手
河野 駿佑 選手

 今回のレースについて

 4月15日-16日に岡山国際サーキットで開幕した「AUTOBACS SUPER GT 2023 SERIES」。コロナ禍の出口が見え観戦の規制がなくなったが、海外での大会は不確定な要素があるため今季も8戦が国内の6サーキットで開催される。

 SUPER GTの決勝レースは、通常のラウンドでは300kmの走行距離となっているが、一部のラウンドではレースの見どころを増やすことなどで延長してきた。過去には鈴鹿サーキットでの1000kmや、富士スピードウェイでの500マイル(約800km)などの長距離レースが行なわれてきたが、昨年からは450kmという通常の1.5倍になる走行距離が設定された。昨シーズンは、富士スピードウェイと鈴鹿サーキットの計3戦で450kmレースが実施されたが、今季はこのフォーマットが8戦中5戦で用いられる。
 450kmの決勝レースは2回の給油が義務付けられているため、最低でも2回のピットストップが必要で、3スティントに別けられる。昨シーズンから始まった450kmのフォーマットが、今季のシリーズチャンピオン争いにどのような影響を与えるのか注目したい。

 さて、約2週間前の開幕戦は公式練習から荒天で、決勝レースも最終的には赤旗で終了し予定されていた周回数を消化することができなかった。LMcorsaはコンディションに翻弄されて予選では19番手となったが、決勝レースはピット戦略やチーム力によって8位まで順位を上げて初戦でポイントを獲得した。
 第2戦の富士スピードウェイはGR Supra GTを投入した2021年シーズンに2勝を挙げ
た験の良いサーキットなので、連続入賞を目指すことなる。

 公式練習

 3日は朝から快晴でサーキットから富士山の全景がしっかりと見えていた。9時5分から始まった公式練習は、まず吉本大樹選手がSyntium LMcorsa GR Supra GTに乗り込む。持ち込みのセットアップやタイヤを確認すると徐々にタイムを更新していき、タイム掲示モニターの10番手前後に表示される。

 公式練習のスタートから50分が経過したところで、河野駿佑選手にバトンタッチし、決勝レースを想定したメニューを実施。最終的なリザルトは、吉本選手がマークした1分36秒890がベストタイムで、GT300クラスの26台中17番手となった。

 予選:11位

 公式練習のあとにはFCY(フルコースイエロー)の訓練やサーキットサファリが実施され、ここでもセットアップを調整しながら予選へ挑んだ。

 午後になると富士スピードウェイは風が強まり天気は快晴だったが、気温と路面温度はそれほど上がらなかった。今季もGT300クラスの予選は2組に振り分けられていて、LMcorsaはBグループでの出走となる。
 予選Q1を担当したのは河野選手で、計測4周目からアタックを始める。高速コーナーが続くセクター2では、その時点でのベストタイムを記録すると1分35秒849をマーク。翌周もアタックを続けるが1分35秒992とタイムアップを果たせなかった。ただ、ライバル勢もタイムを更新していく中で、河野選手は最終周となる計測6周目もアタックを続行する。タイヤのグリップはピークを超していたというが、1分35秒788とわずかにベストタイムを塗り替える。強豪がそろったBグループだったが、河野選手は6番手で予選Q2への進出を決めた。

 GT500クラスの予選Q1を挟んで実施されたGT300クラスの予選Q2は、A組とB組のトップ8が出走しポールポジションを争った。予選Q2を任された吉本選手は、河野選手よりもウォームアップを入念に行ない、計測5周目にアタックする。全セクターをミスなくまとめると1分35秒716をマーク。翌周もアタックを続けたが1分35秒752とタイムを更新することはできなかったが、予選Q1とほぼ同等のタイムを記録することとなった。

 結果として予選Q2は11位となり、明日の決勝レースは11番グリッドからのスタートとなる。決勝レースは、450kmの長丁場でピット戦略や作業も重要となる。優れたチームワークが特徴のひとつでもあるLMcorsaは、11番手から追い上げを図り上位進出が期待される。

決勝:23位

 午前中には併催カテゴリーの決勝レースやピットウォークなどが行われ、決勝レース前の最後の調整となるウォームアップ走行が12時から12時20分の間で実施された。
 Syntium LMcorsa GR Supra GTにはスタートドライバーを担った河野選手が乗り込みコースイン。アウトラップと翌周は順調に走行していたものの、3周目にマフラーの先端が外れてしまい緊急でピットに戻る。排気系のトラブル自体はパーツが外れただけだったが、先端部が外れたことで排気の流れが変わってしまい、車両後方の配線類を損傷させていた。

 すぐに修復作業が始めたが30分後にはスタート進行が始まるため、それまでにグリッドに並ばないとピットスタートとなってしまう。メカニックは原因究明とともに修復作業を続け、なんとか決勝レースのグリッドにSyntium LMcorsa GRSupra GTを並べた。

 そして、決勝レースは予定通りの13時30分に静岡県警のパレードラップによって始まる。11番手からスタートした河野選手は、先行集団が混戦となるなかで順位を上げていき、1周目のコントロールラインを6番手で通過する。翌周にはストレートスピードに勝るGT3に抜かれてしまうが、スタート直後にピットインを行
なったマシンもあり6周目まで6番手をキープする。
 ただ徐々にラップタイムが落ち始めて、7周目に1台、8周目にも1台にパスされて8番手まで後退してしまう。するとウォームアップ走行で発生した排気系のトラブルが再び発生してしまい、10周目にSyntium LMcorsa GR Supra GTは緊急でピットに戻った。
 マフラーの先端が外れるというこのトラブルは、過去2シーズンでは起きていない症状で、チームとしても想定外のものだった。2度外れてしまったので修復作業は時間を要し、走り出せる状態になるまでに約30分が掛かってしまう。

 修復が完了した時点でトップとの差は15周以上で、すでに勝負権は失っていた。そ
れでも完走で付与されるチームポイントを獲得するために、河野選手が再びSyntium LMcorsa GR Supra GTに乗り込んでコースに戻った。25番手で復帰すると序盤と同じようなペースで周回し、河野選手は合計で46周を走行。最終スティントは吉本選手が担当し、1分38秒台のラップタイムで走行していくが、前を走るマシンとのギャップは大きく74周目に23位でチェッカーを受けた。

 完走したことでチームポイントは獲得できたが、決勝レース序盤に戦線から離脱してしまいポイントを取りこぼしてしまったことに違いはない。第3戦までに対策を行ない、マシンのポテンシャルが発揮できる鈴鹿サーキットでの活躍を誓う。

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