SGT Round7 AUTO POLIS GT 300km / Syntium LMcorsa GR Supra GT #60号車|株式会社ペトロプランからのお知らせ

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レース結果

SGT Round7 AUTO POLIS GT 300km / Syntium LMcorsa GR Supra GT #60号車

SGT Round7 AUTO POLIS GT 300km / Syntium LMcorsa GR Supra GT #60号車

 ドライバー

吉本 大樹 選手
河野 駿佑 選手

 今回のレースについて

 年間8戦のシリーズで競われている2022年のAUTOBACS SUPER GT。4月の開幕戦から約6ヶ月間で6戦が行なわれ、残すところ2戦となった。均等化すると1ヶ月に1戦だが、8月末の第5戦鈴鹿サーキットから第6戦スポーツランドSUGO、第7戦オートポリスまでは5週間で3大会を実施するハードスケジュール。
 チームはレースが終わるとすぐに次戦の準備に入り、マシンのメンテナンスや持ち込みのセットアップなど多くの作業を短期間でこなすことになった。

 わずかな準備期間の中で行なわれることになったのが、2022年シーズンの最終盤となるSUPER GT第7戦「FAV HOTELAUTOPOLIS GT 300km RACE」。10月1日(土)に公式練習と予選、2日(日)に決勝レースが行なわれる。

 LMcorsaは、マシンをGR Supra GTにスイッチして2年目のシーズンとなる。昨シーズンは年間2勝を挙げて新型マシンながらもポイントを積み重ねたが、今季は第4戦富士スピードウェイでの4位が最上位で、第6戦を終了した時点で11ポイントと思ったようなレース運びができていない。
 それでもコーナリングを得意とするGR Supra GTは今戦の舞台となるオートポリスとの相性は悪くなく、是が非でも上位でのフィニッシュを掴み取りたいところだ。

 公式練習

 予選日となった1日は朝から好天で、焼けるほどの日が差し込んでいた。そのためオートポリスは標高800mの高地にあるが公式練習がスタートした9時過ぎには20℃を超えていた。

 SUPER GTの走り始めとなる公式練習は、9時20分から11時15分までの1時間45分にわたって実施される。まずSyntium LMcorsa GR Supra GTには第1ドライバーの吉本大樹選手が乗り込み、マシンの状態を確認する。
 同時に持ち込まれたタイヤのチェックも行なうが、マシンバランスには調整の余地があり3~5周ごとにピットに戻りセットアップを変更する。
 計測10周目には1分46秒117のベストタイムをマークするが、トップタイムから1秒以上離されていて納得できる状況ではなかった。公式練習のスタートから約1時間が経過したところで、ドライバーを吉本選手から河野駿佑選手にチェンジ。

 河野選手は決勝レースを想定したセットアップで周回を重ねていく。残り40分ほどで22周を走行し、公式練習では結果的に2人の選手が41周の周回を重ねた。ベストタイムは10周目の吉本選手のタイムで、GT300クラスの27台中18位となった。

 公式練習のあとには20分間のFCYテストと同じく20分間のサーキットサファリが設けられていて、Syntium LMcorsa GRSupra GTには河野選手が乗り込み公式練習の後半からの流れで決勝レースを想定したチェックを行なった。

 予選:22位

  SUPER GTファンが乗車した観光バスがGTマシンとともにコースを走行するサーキットサファリは12時過ぎに終了し、その
後はピットウォーク、併催カテゴリーの決勝レースを挟んで予選Q1が15時から開始された。

 今戦もGT300クラスの予選は、27台を2組にわけて予選Q1を競うことになった。LMcorsaが振り分けられたA組は14台が出走し、上位8台が予選Q2へ進出することになる。朝から強い日差しが照り付けたオートポリスは快晴が続き、予選が始まるころには10月ながら気温が25℃となった。

 予選Q1を担当したのは河野選手で、15時のコースオープンとともに走行を開始する。アウトラップに加えて2周をウォームアップに充てると3周目にアタックをスタート。アップダウンやテクニカルなコーナーが続くオートポリスを河野選手はミスなくまとめて1分45秒156をマーク。

 翌周もセクター2までアタックを続けるが、タイヤのグリップがピークを超えていたため計測せずにピットに戻った。ライバル勢は1分43秒台、44秒台の争いで、残念ながら11番手で予選Q2への進出を逃した。第2戦から5戦続けて予選Q1を突破していたので、開幕戦以来の予選Q1敗退となった。

 決勝レースは22番手からのスタートとなるが、オートポリスは荒れた展開が多くフィニッシュまでなにが起こるか分からない。チーム力を活かして少しでも上位を目指したい。

 決勝:22位

 SUPER GT第6戦スポーツランドSUGOからわずか1週間のインターバルで開催されている第7戦「FAV HOTEL AUTOPOLIS GT300km RACE」。10月1日(土)には公式練習と予選が実施され、2日(日)には65周の決勝レースが行なわれた。

 第7戦の舞台となっているオートポリスは阿蘇の外輪山にあり、標高は800mとなっていてSUPER GTが開催されるサーキットの中でもっとも高地での開催となる。そのためオートポリスは天候が荒れることや霧に覆われることが多い。
 しかし、今戦は予選日から好天に恵まれ、2日も早朝から強い日差しが照りつけた。レース観戦に適した気候となった決勝日は1万1000人のファンがオートポリスに集まり、サーキット周辺の道路は午前中から多くの車が列を作っていた。

 そんなオートポリスはLMcorsaに取って思い出深いコースで、2019年にはRC F GT3で初優勝を飾っている。昨シーズンから使用しているGR Supra GTもコーナリングマシンで、アップダウンが激しく低速から高速コーナーが連続するオートポリスの特徴とも合っている。
 チーム、マシンともに相性の良いコースなので上位でのフィニッシュが期待された。だが、1日の予選ではマシンのスピード不足により予選Q1を突破することができず、決勝レースは22番手から追い上げることとなった。

 前述のように2日も快晴となり気温は午前中から上昇していき、正午ごろには25℃を超える夏日となる。コース上では併催カテゴリーの決勝レース、その後はピットウォーク、ドライバーアピアランスと進み12時10分からは決勝レース前の最終確認となるウォームアップ走行が実施された。
 Syntium LMcorsa GR Supra GTには河野駿佑選手が乗り込み6周すると、吉本大樹選手にドライバー交代し決勝レースを戦うセットアップを確認した。
 ウォームアップ走行終了後には決勝レースへ向けたスタート進行へとプログラムは移り、GT500クラスの15台とGT300クラスの27台がグリッドに整列した。LMcorsaは河野選手をスタートドライバーに指名し、22番手から上位を目指した。

 決勝レースは13時35分にフォーメーションラップがスタートし2周の周回を経て、300km先のゴールを目指した。オープニングラップでは加速性能に優れている360号車のGT-Rにパスされてしまうが、ピットスタートのマシンもいたため22番手のままコントロールラインを通過。

 河野選手は徐々にペースを上げて5周目には自己ベストタイムの1分48秒343をマークし、1周目にパスされたGT-Rをテールトゥノーズで追う。7周目になるとGT500クラスのトップ集団が後方から迫ってきたため、走行ラインを譲りながらもポジションをキープ。だがGT3マシンは低速からの加速に優れていて、23番手を走行していた11号車のGT-Rにパッシングを許してしまう。
 15周目になるとGT300マシンがコースオフしたためにFCY(フルコースイエロー)となる。FCYは全車が制限速度80km/hで走行し、その間にグラベルに止ったマシンが動かされリスタート。

 FCYが解除された瞬間にタイミング良く加速できた河野選手は、先ほどパスされた11号車に並び掛ける。左コーナーのイン側からパスしようと試みるが、相手も引かずに2台は接触しSyntium LMcorsa GR Supra GTはスピンを喫してしまう。マシンが進行方向の真後ろを向いてしまったためリカバリーするのが難しく、コース復帰に時間がかかり勝負権を失ってしまった。
 26番手まで後退してしまったが接触による影響は少なく河野選手は走行を続けた。20周前後になるとレース距離の1/3を超えたためドライバー交代のために数台のマシンがピットに入る。河野選手のラップタイムは20周を超えても落ち込むことがなかったため、チームはレース距離の半分となる30周目までピットインのタイミングを伸ばした。

 河野選手はピットに戻ると吉本選手へドライバーチェンジし、給油とタイヤ交換を行なった。先行しているマシンからは離されてしまったものの、吉本選手は25番手から少しでもポジションアップするために周回を重ねた。24周目には1台をパスすると1分48秒台から49秒台のペースでラップし、先行集団とのギャップを縮めていった。

 レース終盤の47周目には23番手となるとペースを緩めず57周目にはスタート順位の22番手までポジションを戻し、59周目に22位でチェッカーを受けた。

 決勝レースは前半の接触によって早々に戦列を離れたが、2人のドライバーが粘り完走を果たした。それでも公式練習から想像以上にペースが伸びず苦戦が続き、決勝レースも厳しい結果となった。残すは最終戦のみとなるので、チームは有終の美を飾るために準備を進める。

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